
静止画を動かすにはこれまでに高度な専門知識や複雑な編集作業が必要とされてきました。しかし、近年進化を続けるAI(人工知能)技術により、そのハードルは下がっています。本記事では、静止画を動画に変えることができる、画像を動かすAIを使ったPCツールとスマホアプリをご紹介します。表現の幅を広げ、見る人を惹きつける魅力的なコンテンツ制作に、ぜひこれらのツールを活用してみてください。
- 目次
- AIで静止画を動かすメリット
- 静止画を動かすAIツール(PC向け)
- 静止画を動かすAIツール(スマホ向け)
- まとめ
AIで静止画を動かすメリット
静止画を動かすAI技術を使うことで具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
・表現力アップ
画像を動かすAIによって伝えきれなかった動きや流れ、感情などを豊かに表現できます。
・注目度アップ
画像を動かすAIは、静止画に比べて人々の目を引きやすく、記憶にも残りやすいです。
・制作時間の短縮
静止画を動かすAI技術は従来の動画制作に比べて、大幅な時間と労力を削減できます。
・気軽に使える
画像を動かすAIは専門的な知識や高価な機材がなくても気軽に動画コンテンツを作成できます。
・新しい可能性が生まれる
静止画だけだと不可能だった表現が可能になり、新たなクリエイティブの可能性が拡張します。
静止画を動かすAIツール(PC向け)
ここでは、PCで利用できる高性能なAI搭載ツールをいくつかご紹介します。
vidwud
vidwudは、AI技術を活用したオンラインの動画・画像生成ツールです。アップロードした静止画に、様々な動きや効果を簡単に追加できます。人物写真の加工にも優れており、静止画を自然に話すアニメーションへと変換することが可能です。また、生成する動画の速度・範囲・強さなどのパラメータは、Webブラウザ上で直感的に調整できます。完成した動画は高画質の動画ファイルとしてダウンロード可能です。
では、vidwud AIを使って静止画を動かす方法を紹介します。数ステップで静止画を動画に作成できます。
使い方
1.VidwudAIのウェブサイトにアクセスし、「画像から動画生成AI」を選択します。
2.アニメーション化したい静止画をアップロード

3.「動画を生成」をクリックして、静止画を自動的に動画を生成する
4.生成された動画をプレビューして、問題がなければ共有またはダウンロードできる
メリット:
手軽に手早く写真から動画にアニメーションを作成できる
SNS投稿、プレゼンテーション資料、ウェブサイトの装飾など、様々な用途で活用できる
インストールが不要でオンラインで完結できる
デメリット:
オンラインツールのため、利用にはインターネット接続が必須
細かいカット編集やトランジションの追加など、本格的な動画編集には不向きです
Vidnoz
Vidnozは、動画作成・編集、AIアバター作成など、幅広い機能を提供するプラットフォームです。静止画を動かすAI機能もその一つとして提供されています。
使い方
1.Vidnozのサイトにアクセスしてアカウントを作成またはログイン
2.「AI動画ジェネレーター」などの機能を選択し静止画をアップロード

3.アニメーション効果やテンプレート・AIアバターなどを選択し、静止画に動きや音声を追加
4.テキストや音楽などの要素を追加しカスタマイズ
5.プレビューで確認し問題なければ動画をエクスポート
メリット:
静止画を動かすAIのみならずによる動画生成やアバター作成など、多様な機能を利用でき、豊富なテンプレート、AIアバターによるユニークな表現できる
多機能ながら直感的なインターフェースで制作しやすい
デメリット:
主な機能がAI動画生成のため、画像を動かすAIに特化していおらず
無料プランでは作成できる動画の時間や機能に制限があり
YouCam
YouCamは、主に美容系の写真・動画編集アプリで知られていますが、PCではオンラインで写真加工サイトを発表しており、写真にアニメーション効果を加える機能も搭載しています。
使い方:
1.YouCamの公式サイトにアクセス・ログイン
2.動かしたい写真をアップロード
3.メニューにある「アニメーション」や「エフェクト」などの項目を選択
4.用意されたアニメーションスタイル・背景アニメーションなどの中から適用したいものを選択
5.必要に応じて、アニメーションの速度やサイズ、位置などを調整
6.編集が完了したら、動画またはアニメーションGIFとして保存
メリット:
人物写真の編集とアニメーション化をオンライン上でできる
豊富なアニメーション素材やリアルタイム編集機能、初心者も扱いやすい
デメリット:
高度なアニメーションには不向きである
ポートレート機能がメインのため、静止画を「動かすAI」という点で他の特化型ツールの方が高機能な場合がある
静止画を動かすAIツール(スマホ向け)
スマートフォンで気軽に利用できるAI搭載アプリをご紹介します。
InShot
対応OSはiOSとAndroid。多彩な編集機能を備え、初心者でも扱いやすいインターフェースが魅力です。基本的な動画編集に加え、AIによるアニメーション効果などを簡単に追加できます。
使い方はアプリを開いて編集したい画像を選択し、編集画面でアニメーション効果を選び適用すれば簡単に静止画を動かすAIを使えます。速度や動きの種類なども調整可能です。
無料版と有料版があります。無料版でも基本的な機能は利用できますが、広告表示や一部機能制限があります。有料版では広告が非表示になってより多くの機能が利用可能です。スマホで手軽に操作でき、豊富にアニメーション効果があり、SNSへの共有が簡単な点がメリットとなるでしょう。逆にデメリットとしては、字入れなど高度な編集には向かない場合があります。

PhotoDirector
プロ並みの編集機能に加え、静止画を動かすAIによる高度なアニメーション機能が特徴です。iOSとAndroidに対応しています。無料版と有料版があり、無料版では出力される動画にウォーターマークが入ります。有料版ではウォーターマークがなくなり、より多くの機能が利用できます。
メリットは高度なアニメーション効果や豊富な編集機能が、デメリットは初心者には少し操作が難しく感じる可能性がある点です。

Motionleap
写真の一部分に動きを加えて写真から動画にすることに特化したアプリです。水面を揺らしたり、髪をなびかせたり、空に雲の流れを作ったりと、印象的なアニメーションを簡単に作成できます。iOSとAndroidに対応しています。動かしたい部分を指でなぞり、動きの種類や方向を指定するだけで、リアルなアニメーションが作成できます。無料版と有料版があり、無料版では一部機能に制限、有料版ではすべての機能が無制限で利用可能です。
メリットとしては特定の部分に動きを加えられ、直感的な操作性が挙げられます。デメリットは画像全体を動かすには向いていない点です。

まとめ
静止画を動かすAIによって表現の幅が広がりました。PC向けの高性能ツールから、スマホで簡単に使えるアプリなど様々な選択肢があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解し、あなたの目的やスキルに合ったツールを見つけて、魅力的な動画コンテンツ制作に挑戦してみましょう。